福岡県朝倉”秋月”
水と緑のまち、朝倉は、福岡県の中南部に位置し、豊かな自然に恵まれ、美しい里山の風景が広がっています。きれいな水、肥沃な大地が育む新鮮な野菜やフルーツはとてもおいしく、地元の方は基より、福岡中心部に住む方からも、大変評判です。
その中でも、“秋月”は、今から1200年以上も昔、この地を訪れた天台宗の開祖、最長が水を飲んで「甘露のように甘くて清らかな水」と賞賛して「甘水(あもうず)」と名づけた名水の地に程近い場所にあります。秋月とうふ家のとろける白い湯豆腐はこの地下水を使い、大豆は朝倉産のフクユタカを使用、豆腐に欠かせない薬味である柚胡椒なども自家製で丹精込めてつくっています。
淡白であっさりとした上品な味わい
秋月とうふ店で使っている大豆のベースは朝倉産の「フクユタカ」という品種です。朝倉は県内でも有数の大豆の産地で、広い平野に見渡す限り大豆畑が広がっています。このフクユタカは豆腐の加工に最も適した品種のひとつ。「淡白であっさりした風味」を味わえます。これは日本の気候や土壌が大きく関係しているようです。これと対照的に外国産(カナダ産・遺伝子組み換えなし)の大豆は「油分が多くてコクがある」ことが特徴です。一緒に食すお料理との味のバランスなどを踏まえ、大豆の特徴をいかした大豆選びをおすすめします。
秋月とうふのはじまり
秋月とうふの産みの親、サンショウ様のルーツは、意外なことに学習塾。試験の為の勉強を教える塾ではなく三育「知育・徳育・体育」を信条にし、山へ川へと子供達と一緒に繰り出したり、八女は広川にある廃校になった小学校を借りて、寺子屋のような合宿を行っていました。
実は、その広川の水が非常にきれいでおいしく、この水で何かできないかと思いついたものが豆腐をつくるということに辿りつきました。。これがサンショウの始まりです。
塾からとうふ家へと経営形態は大きく舵を切りましたが、子供達に三育を伝えていたのと同様、いまも柔軟な発想と想像力で新商品が考えられています。